エコキュートとは

エコキュートとは「家庭用自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯器」の通称です。
電熱線のヒーターでお湯を作る従来の電気温水器とは異なり、空気中から熱を集めて取り込み、その熱でお湯を作るという仕組みがエコキュートです。
熱というのは0から生み出すよりも、身近なところにある熱を集める方が効率が良いのです。
エコキュートは20年ほど前に生産が開始され、原子力発電で余った深夜電力を活用して、かなりの低コスト&エコロジーで給湯出来るような機械として広まっていきました。

エコキュートには空気の熱を集めて高温にする「ヒートポンプユニット」と、作ったお湯をためておくための「貯湯タンク」と呼ばれる2つの部品で構成されています。
エアコンの室外機にも似た外見のヒートポンプユニットが、外気を取り込み、その中の熱だけを集めて取り出して高温にし、水に伝えることでお湯を作ります。空気中の熱を集めるだけで90℃もの高温のお湯を作れるのがエコキュートです。従来の電気温水器が、電熱線のヒーターで熱を0から生み出してお湯を作っていたのに対して、エコキュートは空気中にある熱を集めるだけなので効率が非常に良く、消費電力が約3分の1に抑えられるようになっています。
電力消費が抑えられるということは、それだけ電気を作るために必要になる化石燃料の削減にもつながります。現在、日本では電力供給の原子力発電の占める割合が下がり、代わって火力発電の割合が非常に高くなっております。地球環境にも優しい給湯器という意味でも、従来の電気温水器からの置き換えが補助金によっても進んでいます。

エコキュートは貯湯式の給湯器ですから、タンクの中は常時お湯や水で満たされています。地震などの災害で断水が起こったとしても、タンクの中にたまっているお湯を取り出して非常用水として使うことが出来ます。
近年大規模な災害が続いており、非常時の備えとしても役立つということで注目されている給湯器です。

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