この秋流行のミモレ丈。 着こなしのコツはバランス?!
この秋冬の最新ファッショントレンドとして注目されるのは、ふくらはぎの中央辺りまでの「ミモレ丈」と言われるスカート。1950年代風の上品な雰囲気を現代風にアレンジするのが新鮮だが、トップスや靴とのバランスが難しい。百貨店のコーディネート担当者に着こなしのポイントをアドバイス。
ミモレとは、フランス語でふくらはぎの真ん中辺りのことを指す。ひざを隠して足首を見せるミモレ丈のスカートは50年代に流行し、昔懐かしい上品なイメージがある。
ニットは短く
ただ、「ふくらはぎの真ん中辺りの一番太い部分から足が見え始めるので実は着こなしが難しい」と松坂屋上野店(東京都台東区)のファッションナビ担当、白戸あゆみさんは指摘する。上手に着こなすには、上半身をコンパクトにまとめることがポイントになるそうだ。
「下半身にボリューム感が出るので、上に着るトップスがヒップにかかると重く見えてしまう。ニットやカットソーを合わせるならショート丈を選んで」と白戸さん。ブラウスやシャツの場合はすそをスカートの中に入れて、ウエスト部分をすっきりまとめるとバランスがいい。
細い部分を強調
悩ましいのは足元。「若い女性向けのファッション誌ではスニーカーなどと合わせるスタイルを提案しているが、靴底が平らだと重心が下がって重い印象になりがち」という。
幅広い年齢層の女性に人気のブランド「マドモアゼルノンノン」のフレアスカート(3万8880円)で、靴の種類を変えるとどうなるかを試してもらった。
タイツの色と同色のローファーを合わせると、大人っぽくすっきりとした印象になったが、ショートブーツに変えると逆にかわいらしい印象になる。
若い女性に人気のブランド「アンタイトル」の巻きスカート風の黒いミモレ丈(2万520円)には、ベージュ系のストッキングと7センチヒールの黒いサイドゴアブーツを合わせた。「足を細く見せようと黒いタイツに黒いショートブーツを合わせがちだが、ミモレ丈の場合は重く見えてしまう。肌の色を見せた方がすっきりします」と白戸さん。
働く女性にも人気のあるブランド「ICB(アイシービー)」のAラインのミモレ丈(2万520円)は、白と黒の細かい千鳥格子柄。素材に暖かみがあるのでベージュ系ストッキングは寒々しく、黒色タイツでは式服のような雰囲気になってしまう。そこで、同系色のカラータイツを合わせると上品にまとまる。パンプスやショートブーツで足の細い部分を強調するとバランスがよくなる。
ミモレ丈スカート自体がトレンドアイテムなので、グレーやベージュ、ネービーなどベーシックな色味を選ぶといい。
(産経ビズonlineより 転載)