大成建設、階上の騒音を最大で9割減らす技術を開発!

大成建設株式会社は、湿度調整などに使われる鉱物「ゼオライト」を細かくしたものを不織布に包み、天井裏に敷き詰めることによって、騒音を大幅に低減する遮音天井「T-Silent Ceiling SM」を開発しました。床衝撃音や固体伝搬音などの低減に有効です。

 

床下から天井に響く騒音を防ぐ技術は通常、コンクリートの厚みを増したり、スチール板など音が伝わりにくい素材を組み入れたりする手法のほか、天井と上階の床面を離し、上下階で相互に伝わる振動を抑える手法もあります。しかし、いずれも改修時に大がかりな施工が必要で、高コストとなることが課題でした。

 

今回、大成建設株式会社が開発した技術は、数ミリの細かい粒から1センチ程度まで、大きさの異なるゼオライトを縦50センチ、横35センチの不織布に詰めて天井裏に設置します。重さは1袋約1.5キログラム。階上から伝わる微細な揺れを、粒状のゼオライトがぶつかり合う摩擦に変えて吸収し、天井に伝わることを防ぎます。

 

天井裏の空間を有効に活用できる遮音対策。

 

騒音対策が課題となっている方のみならず、施工が簡単なため、新築やリフォーム時にも活用できる点が魅力となりそうです。

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