禁煙について知ろう~シリーズ2加熱式たばこの知識~

照りつける夏の太陽に木陰が恋しい昨今、いかがお過ごしでしょうか?
前回は「たばこの害」について、一緒に考えていきました。シリーズ2の今回は、近年普及している新型たばこのひとつ「加熱式たばこ」についてお伝えします。

【加熱式たばことは?】
 たばこの葉やその加工品を、燃焼させずに加熱して発生したエアロゾル(霧状)化したニコチンと化学物質を吸入するたばこ製品です。

★加熱式たばこの主流煙
 日本で販売されている全てについて調べられたわけではありませんが、主流煙のニコチン量は、紙巻きたばこと同程度か7~8割程度あり、ニコチンの吸収の仕方は紙巻たばこと似ているため、加熱式たばこ単独の使用でも、ニコチン依存症に陥る可能性があります。また、販売されて期間が短く、長期的な使用での健康影響は明らかになっていないのが現状です。

★受動喫煙
 たばこの煙にさらされることには、「ここまでなら安全だ」という具体的な「安全域」がないため、喫煙者本人だけでなく、受動喫煙者の健康に悪影響がある可能性は否定できないと考えられています。

★禁煙治療
 禁煙治療については、2020年の診療報酬改定で、加熱式たばこを使用している人も、正式に健康保険適用の対象と認められています。

「加熱式たばこ」に限らず、喫煙者ご自身と周囲の方の健康のために、ぜひ禁煙にチャレンジしましょう。

※参考文献
・厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット
・厚生労働省 禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版

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